[原子力産業新聞] 2003年5月15日 第2185号 <2面>

[台湾] 低レベル処分場計画が白紙に 孫立法委員が来訪

 台湾の国会にあたる立法院で外交僑務委員長を務める孫国華・立法委員(=写真)は、台湾の放射性廃棄物処分場建設に関して日本の状況を調査するため来日、8日に原産を訪問、懇談を行った。孫立法委員は米カリフォルニア大学で工学博士号を取得、サンフランシスコ工学会会長を務めるほか、龍門原子力発電所監督・諮問委員などとして、同原子力発電所の建設推進に尽力している。

 孫委員によると、台湾の立法院では、放射性廃棄物管理法が通過、台湾電力民営化法案と低レベル廃棄物処分場法案が審議中。低レベル廃棄物処分場建設では、廃棄物が保管されている蘭嶼島から廃棄物を引き揚げることになっており、他の小島での処分場建設も検討されたが、陳水扁総統が台湾本島での処分を公約しているため、処分場計画は白紙に戻った状態だ。


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