[原子力産業新聞] 2003年5月15日 第2185号 <3面>

[ドイツ] ビブリスAで改修作業実施へ

 ドイツのヘッセン州でビブリスA原子力発電所(122万5000キロワット、PWR)を操業するRWE電力会社は4月22日、格納容器のサンプ・ストレーナー(排水濾過器)開口部における目詰まり防止のためバックフィット作業を実施することになったと発表した。

 同発電所は4月11日から短期の予定で計画停止に入ったが、同17日にサンプ開口部の流通面積が目詰まり防止規定値の5.9平方メートルより小さいことが判明。スウェーデンのバーセベック2号機では、92年に実際にこの部分で目詰まりが発生していることから、ヘッセン州の規制当局は18日に流通面積を広げるための改造を要求。RWE社では三次元の格子構造物を開口部に挿入するなど簡単な作業で10平方メートルの流通面積を確保する計画を当局に申し入れるとともに、目詰まり防止に必要な流通面積の正確な算出を検討するとの方針を明らかにしている。


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