[原子力産業新聞] 2003年5月22日 第2186号 <3面>

[カナダ原子力安全委員会] ピッカリングA・4号機 運転再開承認

 カナダ原子力安全委員会(CNSC)は4日、97年12月から休止していたピッカリングA原子力発電所4号機(54万2000キロワット、CANDU)の運転再開を承認した。

 これを受けて、同発電所を所有するオンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)社は同炉の再起動に向けて諸作業を開始する。しかし、現段階で許されているのは出力1%以下の運転で、OPG社が同炉をフル出力で運転するまでにはCNSCからさらにいくつもの承認を得る必要がある。また、4号機と同時期に休止状態に入った同型の1〜3号機については依然として休止したままになっている。

 CNSCは2001年6月、8月、および10月に公聴会を開催した後、同年の11月5日にピッカリングA発電所が運転再開できるよう同発電所の運転認可を修正する決定を下した。ただし実際に運転を再開するためには、OPGはCNSCが特定した改修作業を完了する必要があるほか、ユニット毎、出力レベルを上げる毎にCNSCの承認を得なければならない。 また、再起動に向けた作業の進捗状況を半年毎、および各炉の運転再開直前にもCNSCに報告することになっている。


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