[原子力産業新聞] 2003年5月22日 第2186号 <4面>

[四国電力] 愛媛県と伊方町に最終報告

 四国電力は13日、伊方原子力発電所の日常点検および異常報告の調査を完了し、「いずれも不正や法令違反となるものは認められなかった」とする最終報告書「伊方発電所の安全確保活動全般に係る総点検実施報告書(最終報告)」を、愛媛県と伊方町へ提出した。

 今回提出されたのは、愛媛県および伊方町からの要請に基づき継続していた調査が完了。最終報告として取りまとめたもので、定検・自主点検については過去十年間(主要二次系設備は至近の分解点検・検査)約5400件の点検項目が、また日常点検については2001・02年9月20日までの点検記録(約3600件)が、さらには異常報告、社内体制、不正防止策が対象。不正等は認められなかったとするともに、今後の対応として@体質・風土・意識向上A情報公開と透明性確保B監査・品質保証体制の強化――を挙げ、不正防止についてより一層万全を期すとしている。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.