[原子力産業新聞] 2003年5月29日 第2187号 <3面>

[オランダ] 政府、2013年まで操業認める

 オランダで唯一稼動するボルセラ原子力発電所(48万1000キロワット、PWR)の所有者であるEPZ社は19日、同国政府が同発電所の運転を設計上の炉寿命である2013年まで認めたことを明らかにした。

 同社によるとこの政府決定は昨年9月に民事裁判所が下した同発電所の運転継続支持の裁定を尊重したもの。中道右派の三党が連立する現政権は、前政権が同発電所を2003年末で閉鎖させる方針だったのに対し、昨年5月の発足直後にすでに、この期限の破棄で合意に達していた。今回の決定も同政権の最新の連立合意に盛り込まれている。

 なお、EPZ社はボルセラ発電所の2013年以降の操業についても、「今後検討していきたい」との見解を表明している。


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