[原子力産業新聞] 2003年5月29日 第2187号 <4面> |
[東北電力] 女川3号機、宮城県沖地震で自動停止26日18時に宮城県沖深さ約71キロメートルでマグニチュード7.0の強い地震が発生、宮城県、岩手県を中心に震度6弱を記録。運転中の女川原子力発電所3号機(=写真右手)では225ガルの地震加速度を観測し、「地震加速度大」の信号により原子炉が自動停止した。 点検の結果、安全上問題となる設備の異常はなかったが、主変圧器避圧弁が作動したため同弁を新品と交換、タービン建屋ブローアウトパネルが解放したため点検を行い復旧、また主蒸気ドレンラインストレーナのフランジ部ににじみが見られたためガスケットを交換した。 その後非常用炉心冷却設備等の作動確認が終了、同3号機は27日午後11時58分に原子炉を再起動、29日中に発電を再開し、1週間程度かけて全出力運転となる見込み。女川1、2号機は定期検査のため停止中。 この地震により、宮城県、岩手県を中心に3万戸以上が停電したが、同日10時までに復旧した。また、新仙台火力発電所1号機が自動停止、同2号機を手動停止したが、2号機は同日22時に運転再開、1号機は27日8時に運転再開した。 |