[原子力産業新聞] 2003年6月5日 第2188号 <1面>

[米DOE研究所] "Atoms for Peace"から50年 ワークショップ

 1953年12月8日、米国のアイゼンハワー大統領が国連総会で「アトムズ・フォー・ピース」演説を行ってから、今年で50年目となることを記念し、米エネルギー省(DOE)ローレンスリバモア国立研究所のグローバル・セキュリティ研究センター(CGSR)は、5月26〜29日、御殿場の経団連ゲストハウスで「アトムズ・フォー・ピースから50年−新たな挑戦と機会−ワークショップU」を開催した。これは、CGSRが2003年を通じてシリーズで開催しているもので、第1回目は「国際安全保障」をテーマとして四月に米カリフォルニア州リバモアで開催、今回は「平和利用」を主テーマに日本で開催されることになったもの。

 同ワークショップには、米国、英国、フランス、ロシア、インド等から約60名が参加、日本からは遠藤哲也・原子力委員長代理や植松邦彦・原産常任相談役などが参加し、原子力技術利用の歴史、発電利用の将来、将来の放射線利用等について講演やパネル・ディスカッションが行われた。また日本側から、原子力発電や核燃料サイクル、放射線利用など日本での原子力利用の状況について説明、議論が行われた。

 次回のワークショップは「横断的諸問題」をテーマに、7月にフランスで開かれる予定。その後、報告書とりまとめのため、9月に米ワシントンで会議が、11月にリバモアでシンポジウムが開かれる予定。


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