[原子力産業新聞] 2003年6月5日 第2188号 <3面>

[ブルガリア] 閉鎖影響の調査へ コズロドイ発電所

 ブルガリアの原子力規制庁(NRA)は5月22日、コズロドイ原子力発電所で欧州連合(EU)から早期閉鎖を迫られている旧型のVVER2基のうち1基でも閉鎖した場合に潜在的に起こりうる社会・経済的な影響を調査するため、作業グループを設置したことを明らかにした。

 これはM・コバシェフ・エネルギー相が同日に議会に説明したもの。今年3月に同国の行政最高裁判所が「コズロドイ3、4号機(各44万キロワット)を2006年までに閉鎖するとした同国のS・サクスコブルクゴツキ政権とEUの合意は違法である」との判断を下したことから、政府は5月12日付けで今回の作業グループを設置。6月30日には報告書を提出することになるとしている。

 この件とは別に、NRAは5月23日、コズロドイ3号機の運転認可を8年延長すると発表。NRAはすでに今年3月、同4号機の認可を十年延長するとの判断を示していた。1、2号機(各44万キロワット)は昨年12月にEUへの加盟交渉を開始する条件の1つとして閉鎖されている。


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