[原子力産業新聞] 2003年6月12日 第2189号 <2面>

[福島県] 福一・6運転再開に合意

 東京電力の全原子力発電所が停止中の福島県で、同県議会は9日、全員協議会を開き、点検が終わり国が安全を確認した福島第一原子力発電所6号機について運転再開を認めることで大筋合意した。

 協議会では、出席した東京電力の勝俣恒久社長、原子力安全・保安院の佐々木宜彦院長らから意見を聴き、その後各会派が協議を行い取りまとめた意見を、加藤貞夫議長が聴取した上で、「大勢としては、安全・安心の確保を条件に再稼働を容認するという意見だった」と総括した。

 双葉地方エネルギー政策推進協議会と県議会が運転再開を受け入れたことで、福島第一・6号機の運転再開問題は今後、佐藤知事の判断に焦点が移る。なお同知事は、「地元や県議会の意見は必要だが、十分条件ではない」として、さらに一般県民の意向を聞く場を設ける考えを示した。


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