[原子力産業新聞] 2003年6月19日 第2190号 <2面>

[日米韓] 対北朝鮮方策で協議 TCOG

 北朝鮮の核開発問題に関する日韓米三国調整グループ会合(TCOG)が12、13の両日、ハワイのホノルルで開かれた。これは、5月以来、米韓、日米、日韓の首脳会談がそれぞれ開かれ、北朝鮮の核保有開発は容認できないこと、問題の平和的、外交的解決を図ること、また、北朝鮮が事態をエスカレートさせた場合の対応について3か国間で確認したことなどを受け、具体策を検討するために開かれたもの。

 今回のTCOGには、日本から藪中三十二・外務省アジア大洋州局長、米国務省からJ・ケリー次官補、韓国から李秀赫(イ・スヒョク)外交通商部次官補らがそれぞれ参加した。

 3カ国の代表団は、4月の北京協議での議論について意見交換、今後の協議形式について、日韓等の関係国を含めた多国間協議が必要との点で合意した。

 同会合では、それぞれの国の北朝鮮との二国間関係についても説明、韓国の平和と繁栄政策や、日本が重要な懸案事項を日朝平壌宣言に則って包括的に解決しようとする政策に対する支持で合意した。また、北朝鮮による麻薬取引や通貨偽造等の不法行為を阻止するため、3カ国間や関係国・関係国際機関との協力についても協議した。


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