[原子力産業新聞] 2003年6月19日 第2190号 <4面>

[新刊抄] 「安全風土の探究」 原子力安全シス研

 原子力安全システム研究所の社会システム研究所はこのほど、「安全風土の探究」を発刊した。

 同研究所は美浜2号機の細管破断事故を機に1992年3月に設立され、技術的な側面ばかりでなく、社会的な側面からの安全研究を行っている。本書は、そうした取り組みを通じて、個人・組織・社会の安全と安心に関わるトピックを五章だてで盛り込んだ。

 序章「風土と文化−安全性を確かなものにするために−」、第1章「作業現場に潜む「危険因子」」、第2章「組織の安全風土−より安全な組織を目指して−」、第3章「福井県美浜町民の生活意識と安全意識」、第4章「エネルギー源の転換−社会的安全風土の視点から−」、第5章「楽老・安全社会−高齢社会の安全風土−」、第6章「国際社会のエネルギー安全保障−グローバル化時代のエネルギー市場と政策−」。

 技術と社会の両面から問題を多角的にとらえた好著。224頁、プレジデント社刊、定価1000円(税別)。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.