[原子力産業新聞] 2003年6月26日 第2191号 <2面>

[日本商工会議所] 早期再開へアピール 東電の原子力発電所

 日本商工会議所は19日の第521回常議員会で、現在15基が停止している東京電力の原子力発電所運転の早期再開を求める緊急アピールを決議した。今後は政府、東京電力のほか、電力の生産地・消費地双方の関係者に配布し、内容の実現を働きかける。

 アピールでは、東京電力による原子炉の自主点検に係る不正記録などに起因して、同社のほとんどの原子力発電所が停止している異常事態を憂慮。安全性を十分確保することを大前提に、夏場の需要期の停電回避に向け、電力消費地の徹底的な節電とともに、現在停止中の原子力発電所の早期運転再開を求めている。

 日商では今後、電力消費地の商工会議所などを通じて、積極的な節電・省エネルギー運動を推進。電力生産地と消費地の相互理解促進のため、両地域の経済界同士の交流についても、さらに活発化させていくことにしている。


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