[原子力産業新聞] 2003年6月26日 第2191号 <4面>

[セイコーインスツルメンツ] 新型スペクトル分析装置を開発

 セイコーインスツルメンツ(SII)の関連会社であるセイコー・イージーアンドジーは、スペクトル分析装置の新製品として、DSP(Digital Signal Processor)を搭載した「マルチチャネルアナライザー(MCA)7600」を開発、8月に発売する。

 同社の「マルチチャネルアナライザーMCA7000シリーズ」は、単独使用時の計測・表示確認、最大四系統制御が特徴で、これまでに大学、官公庁、電力会社などに約1400台の納入実績がある。

今回発売する新機種は、DSP技術の採用により、回路の小型化、簡素化を実現。またアナログ系をなくすことで外来性ノイズによる悪影響を減少したほか、パラメータ設定を大幅に簡素化した。

 MCA7600は、環境測定や材料測定、宇宙、医学、品質管理、基礎研究、教育などスペクトル分析を必要とする様々な分野での活用が期待される。

 価格は200万円から。年間80台の販売を見込んでいる。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.