[原子力産業新聞] 2003年7月10日 第2193号 <1面>

[北海道電力] 泊3号機に設置許可

 北海道電力が計画している、泊発電所3号機(PWR、91万2000キロワット、2009年12月運開予定)増設計画について、経済産業省は2日、設置変更(3号機増設)を許可した。PWRで設置許可が出されるのは、1987年の関西電力の大飯発電所3、4号機以来、およそ16年ぶりのこと。

 稼働中の1、2号機北側に接する形で建設される泊発電所3号機は、@54インチ低圧タービン最終翼の採用等により熱効率の向上を図るA大型表示板やタッチパネル方式の操作盤等を装備する新型中央制御板を採用し、監視性および操作性の向上を図るB安全保護系にマイクロプロセッサを用いたデジタル制御装置を採用し、信頼性および運用性の向上を図る――ことが主な特徴。出力は91万2000キロワットと、同社の保有する全ての発電ユニットの中で最大のものとなる計画だ。

 泊3号機増設計画は、1999年の第一次公開ヒアリング、翌2000年に電調審上程、02年の第二次公開ヒアリングと順調に推移し、今年6月に原子力委および安全委のダブルチェックを終了していた。建設費は2900億円が予定されており、今後は今年11月の着工、2009年2月の燃料装荷、同年12月の営業運転開始を目指す。


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