[原子力産業新聞] 2003年7月10日 第2193号 <3面>

[米、ブラジル] 原子力先端技術研究で協力

 米エネルギー省(DOE)は6月20日、ブラジルと原子力先端技術研究で協力協定に調印した。

 DOEは、国際原子力研究イニシアティブ(I―NERI)の枠組みで行われる2国間協力で、原子力分野における先端技術の共同研究開発に道を拓きたいとしている。具体的には、経済性や安全性の向上、将来の原子力発電システムにおける核拡散抵抗性の増強などが挙げられているほか、第4世代原子炉開発に向けた先端技術研究でも、両国が協力していくことになる。

 今回の調印についてDOEのエイブラハム長官は、「エネルギー供給システムの近代化や新技術開発、ブッシュ政権が国家エネルギー政策の中で打ち出した経済成長とエネルギー安全保障の促進など、我々2国間の協力を強化するものになるだろう」と強調。両国の対話が通商と投資の拡大、エネルギー保障やクリーン・エネルギー技術の利用促進に大きく貢献すると述べた。


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