[原子力産業新聞] 2003年7月17日 第2194号 <2面>

[フラマトムANP社] 米電力から圧力容器上蓋4基受注

フラマトムANP社は6月30日、米国のフロリダ・パワー&ライト(FP&L)社から4基分の交換用原子炉圧力容器上蓋を受注したと発表した。

FP&L社では、ターキーポイント3、4号機、セントルイス1、2号機(すべてPWR)で原子炉圧力容器上蓋の交換を計画。4基の定期検査のサポートを請け負っているフラマトムANP社に製造を依頼した。製造は同社のフランスにあるシャロン・サン・マルセル工場で行われる。

交換作業は定期検査・燃料交換時に実施される計画で、現在のところターキーポイント3号機が2004年、同4号機とセントルイス1号機が2005年、セントルイス2号機が2006年に予定されている。

近年米国では、原子炉圧力容器上蓋部での劣化や貫通ノズルのクラックなどの問題が多発しており、NRCは検査体制を強化している。そのため、原子力発電所を運転する電力会社の間では、経済性と長期的な信頼性確保を考え、上蓋を交換する計画が相次いでいる。


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