[東京電力] 東通１、２で環境影響評価書

　東京電力は７月３０日、同社の東通原子力発電所１、２号機新設に係る環境影響評価書を、経済産業大臣に提出した。

　同社が昨年８月８日に提出した環境影響評価準備書に対して寄せられた、今年４月２５日の経済産業大臣からの勧告（６項目）および青森県知事からの意見（１５項目）を踏まえ、同社が準備書の記載事項について検討した結果を取りまとめたもので、今後は経済産業省における審査の後、青森県、東通村、むつ市、六ヶ所村及び横浜町に評価書を送付するとともに、縦覧が行われることとなる。

　具体的には、重要な動植物の生息・生育地である湿原への影響と樹木伐採面積を可能な限り低減するため、工事用仮設ヤード面積の縮小、進入路計画の変更などの追加検討を行った結果、造成面積を百四万平方メートルから約２１％縮小して８２万平方メートルへと変更、工事中に新たに重要な動植物が確認された際、専門家の意見を聴取し現地調査を実施した上で適切な環境保全対策を講じること。さらには事後調査の結果に加え、環境監視の結果についても重要な種の乱獲防止に配慮して公表し、県および関係市町村に報告すると共に、東電事業所において閲覧できるようにしたことなどといった対応が示されている。