[原子力産業新聞] 2003年8月7日 第2197号 <2面>

[原子力安全・保安院] 建設中BWR3プラントの報告書を受領

 経済産業省原子力安全・保安院はこのほど、現在建設中のBWR3プラント(中部電力・浜岡5、東北電力・東通1、北陸電力・志賀2)の「アクシデントマネジメント検討報告書」及び「確率論的安全評価報告書」を受領した。

 アクシデントマネジメント(AM)は、原子力発電所が設計基準事象を超えた場合において、炉心が大きく損傷する過酷事象(シビアアクシデント)に拡大するのを防止、もしくは影響を緩和するために取られる、事故時における運転管理手法および事故対応のための設備整備のこと。電気事業者の自主的な保安措置として整備が進められており、現在運転中の52基については昨年までに全て整備を完了。保安院はその内容を精査し、昨年10月に公表している。

 今回提出された、建設中の3基分のAM検討報告書では@設備面での対応A実施体制・組織の明確化、手順書への反映、シビアアクシデントおよびAMに関する教育といった、電気事業者におけるAM実施体制――は、いずれも整備済みの既設プラントと同等のものとなっており、またAMを選定するため、および選定した対策の効果を確認するために実施した確率論的安全評価報告書において、「これらAM対策が有効である」との確認結果が報告されている。


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