[原子力産業新聞] 2003年8月21日 第2198号 <4面>

[サイクル機構] ふげん燃料の取出し完了

 今年3月29日に、25年にわたる運転を終了した新型転換炉「ふげん」(ATR、16万5000キロワット)について、核燃料サイクル開発機構は14日、全炉心の燃料集合体(224体)の取り出し作業を13日19時45分に完了し、同発電所の使用済み燃料貯蔵プールへの移送を終えたことを発表した。

 「ふげん」では運転終了後の4月7日より、原子炉からの燃料集合体の取り出し作業が行われていた。今後、サイクル機構では同発電所の原子炉に、燃料を再度装荷できないようにする措置を施すほか、約10年をかけて、今回取り出された燃料およびそれまでプールに保管されていた使用済み燃料を、茨城県東海村にある同機構東海再処理工場へ搬送する予定だ。

 

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