[原子力産業新聞] 2003年8月21日 第2198号 <4面>

[東京電力] 第1四半期は経常赤字に

 東京電力は8日、今年度第1四半期(4〜6月)の業績を発表し、東京証券取引所などに提出した。それによると、原子力発電所の点検・補修等による停止が継続した影響を受け、火力燃料費などの負担が増加。連結決算は売上高1兆1406億円を記録したものの、経常損失が102億円、純損失は85億円の赤字となった。

 販売電力量については、3月から4月の気温が前年に比べて低めに推移し暖房需要が増加したことに加え、産業用需要が輸出の増加を背景とした生産増に伴い前年同期を上回ったことから、全体としては堅調な伸びを見せ、電灯と電力および特定規模需要を合わせた総販売電力量は、前年同期比3.1%増の654億キロワット時をマーク。しかし原子力発電所の運転停止に伴い、代替稼働した火力発電所の燃料費が増えたことなどが大きく影響した。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.