[原子力産業新聞] 2003年8月28日 第2199号 <1面>

[日本原燃] 経済大臣に許可申請

 青森県・六ヶ所村にある、日本原燃の再処理工場(使用済み燃料受け入れ・貯蔵施設)燃料貯蔵プールなどで確認された水漏れ問題について、同社は22日、経済産業大臣に補修方法などの許可申請を行った。

 PWR用燃料貯蔵プールで発生した水漏れをきっかに実施された調査の結果、受け入れ・貯蔵施設で229か所、再処理施設本体で56か所の計285か所の不正な溶接が発見されたことに伴い実施されるもので、補修は不正溶接と判定された部分、および調査のために切り出しが行われた部分などについては、使用済み燃料受け入れ・貯蔵施設の燃料貯蔵プールにおいては溶接線を含むライニングプレートを部分的に切り取り、新たな溶接線に対して漏洩検知溝を追加設置の上、張り直すか、ライニングプレートごと切り取り張り直す工法で。またBWR燃料貯蔵プール、BWR/PWR燃料貯蔵プールにおいては、補修用ダクトを使用した工法により行われる。

 作業については同社の工事監理員はもとより、第三者監査機関による品質監査チームを設置。施工管理の徹底と、不適切な施工を牽制するための監査内容の充実を図ることにより、補修作業に万全を期す方針だ。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.