[原子力産業新聞] 2003年8月28日 第2199号 <4面>

[東京電力] 福二・1号が運転再開

 東京電力の福島第二・1号機(=写真、110万キロワット・BWR)は27日16時15分、制御棒の引き抜き行い、原子炉を再起動した。同社の白土副社長が26日、福島県の川手副知事と小野県議会副議長を訪問した際、副知事より運転再開容認が出されたのを受けてのこと。同機は直ちに運転再開へ向けた準備を開始し、翌日に約8か月振りの再起動を果たした。

 白土副社長は20日にも同県を訪問しており、川手副知事と小野副議長に同1号機運転再開への同意を求めていた。福島県も点検・補修状況やトラブル再発防止策への取組み等について立ち入り調査を行い、結果について26日に佐藤県知事ら県幹部が協議、運転再開に支障はないとして容認を決めた。

 原子力安全・保安院は、福島第一・3、5号機と福島第二・1号機の3基に「安全宣言」を行っており、今後東電は、福島第一・5号機の再開に努力する意向。

 福島第二・1号機の運転再開について、東電の勝俣社長は、「運転再開にあたっては、安全を最優先に、慎重の上にも慎重を期して取り組んでいく」とのコメントを発表した。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.