[原子力産業新聞] 2003年9月11日 第2201号 <6面>

[東京電力] 福一・5号機が再起動

 今年2月11日から第19回定期検査を行っていた、東京電力の福島第一原子力発電所5号機(BWR、78万4000キロワット)は9日午前10時、制御棒引き抜き作業を開始し、約7か月ぶりに原子炉を起動した。一連の自主点検不正問題後、東電の原子力発電ユニット全17基中、再起動を果たしたのは7基目となる。

 同社の白土良一副社長が8日、川手福島県副知事および小野福島県議会副議長を訪問した際、県側から同5号機の運転再開容認を受けてのこと。5号機は順調に行けば、11日にも発電を再開するものと見られている。

 原子炉再起動をめぐっては、原子力安全・保安院の片山正一郎審議官が7月18日、福島第一、第二の地元市町村首長で構成される双葉地方エネルギー推進協議会に出席した際、第一・3号機、第二・1号機(共に8月に運転再開を果たした)と合わせて、当該号機についても事実上の安全宣言を実施。協議会も、3基の運転再開を容認したいとの意見集約を行うなどしていた。


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