[原子力産業新聞] 2003年9月18日 第2202号 <1面>

[中国電力、周辺3漁協] 島根原子力発電所増設で交渉妥結へ

【9日共同】中国電力島根原子力発電所(島根県鹿島町)の3号機増設計画で、隣接する同県島根町の島根町漁協は9日、約18億5000万円の漁業補償を受け入れる方針を決めた。鹿島町の恵曇、御津両漁協との交渉は既に妥結しており、漁業補償交渉がすべて妥結し、3号機着工の条件がほぼ整うことになる。

 3号機は当初、今年3月の着工を目指していたが、漁業補償交渉や安全審査手続きが遅れ、現在安全性に関する国の一次審査中。海面の埋め立てや周辺の開発に関する県の許認可も残っているが、来年3月には着工できる見通しという。

 島根町漁協によると、補償には海水温上昇により予想される漁獲減と、漁業振興費などが含まれ近く中国電力と調印する。3号機増設に伴う漁業補償総額は約96億8000万円になる。


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