[原子力産業新聞] 2003年9月25日 第2203号 <1面>

[平沼前大臣] 「安心してもらえる体制確立を」

 平沼(前)経済産業大臣は22日午前、最後の閣議後の記者会見で、ほぼ3年間に近い1176日の在任期間をふり返り、「どうしても忘れられないこと」として「東京電力の一連の不正にかかわる問題」をあげた。17基の原子力発電所全基が止まるという異常事態を、「大変国民の皆様方にも協力をしていただいて」節電等により乗り切ることができたことに「ほっと胸をなでおろした」と回顧した。

 さらに平沼前大臣は、心残りの点として、今後、冬場の電力高需要期を迎えることから、安全性の確立により、「消費地の皆様方にも、実際に生産拠点としてご協力していただいている地域の皆さん方にも、安心していただける体制をさらにつくっていかなければいけない」と述べた。


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