[原子力産業新聞] 2003年9月25日 第2203号 <3面>

[米国、韓国] 先進サイクル研究で協力

 エイブラハム米DOE長官と韓国の朴虎君・科学技術大臣は15日、ウィーンで、核不拡散抵抗性を持つ先進核燃料サイクル技術の共同研究開発のための二国間協定に署名した。この協定は五年間有効で、米韓の枠組み協定のもとでの六番目の実施取極となり、米韓の研究所間で、先進原子力技術の情報交換等の協力を進める。

 「この協定の下で、両国は、エネルギー安全保障を強化する高度技術の開発と、安全で廃棄物の少ない、核不拡散抵抗性のある高度技術の開発で協力する。この協定は両国にとって重要であり、ブッシュ大統領の国家エネルギー政策に基づいている」とエイブラハム長官は述べた。

 この協定は、同長官が年初に発表した先進核燃料サイクル構想(AFCI)における米韓協力の基礎となる。DOEはこの構想下で、安全、持続可能で核不拡散抵抗性を持つ原子力発電を開発するために、いくつかの海外パートナーと協力を進めている。この新協定により、両国は米国で行われる核燃料および材料照射を含む共同プロジェクトと実験に参加する。


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