[原子力産業新聞] 2003年10月2日 第2204号 <3面> |
[海電調] 南ウクライナで水化学セミナー【9月24日=松木良夫キエフ駐在員】海外電力調査会一行が、ウクライナ南部の南ウクライナ原子力発電所(100万キロワット・VVER3基)で、PWRの水化学に関するセミナーを開催した。一行のメンバーは、高松洋氏(関電)、日野耕二氏(四電)、奥田恭令氏(海外電力調査会)、並びに益不二夫氏(通訳)の計4名。 1992年から10年間続いた経済産業省による東欧・旧ソ連の原子力関係者を対象とした1000人研修は、ひと区切りがついたが、2002年度以降も規模を縮小して継続中。 今回のウクライナでの水化学セミナーは、ウクライナ側からの要請によるもので、現地での開催により、より多くの出席者が得られることを期待したもの。同発電所だけでなく、ウクライナ国営原子力発電公社エネルゴアトムの他の原子力発電所からも水化学専門家が集まり、のべ60余名が同セミナーに参加した。 現在ウクライナで運転中の原子力発電所13基も、運転寿命30年にそろそろ差し掛かる頃。ウクライナはこれらの寿命延長を計画している。今後もこうした運転経験の情報交換や、機器の交換・保修作業等への日本の貢献が望まれる。 |