[原子力産業新聞] 2003年10月9日 第2205号 <3面>

[ブラジル] 遠心法ウラン濃縮を来年半ばに開始

【リオデジャネイロ6日共同】ブラジル政府は6日、遠心分離機による濃縮ウランの生産を来年半ばから開始すると発表した。2012年までに国内2か所の原子力発電所で使用する濃縮ウランの自給を達成、14年には輸出を始める計画という。

 アマラル科学技術相は、濃縮ウランは平和利用に限定されると言明しているが、歴史的に覇権争いをしてきた隣国アルゼンチンや米国から反発が出る可能性がある。

 ブラジル政府によると、同国のウラン鉱石埋蔵量は世界第六位。現在は鉱石を輸出して濃縮ウランを輸入している。

 ブラジルは1980年代、イラクのフセイン政権の核開発を支援したとの疑惑が取りざたされた。


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