[原子力産業新聞] 2003年10月30日 第2208号 <3面>

[イラン] IAEAに申告提出

 イランのA・サレヒ在ウィーン国際機関代表部大使は、23日ウィーンで、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長に、イランにおける過去30年間の原子力活動を申告する報告書を手渡した。

 エルバラダイ事務局長は記者会見(=写真)で、この申告が「包括的かつ正確だとサレヒ大使から保証を受けている」と述べ、イラン側から手渡された膨大な報告書をもとに、現地査察を含め、同国の原子力計画の歴史を80年中期までさかのぼって確認する作業を始めると述べた。

 エルバラダイ事務局長はまた、イランから保障措置追加議定書に加盟する書簡を近く受け取る見込みだと述べ、「我々は新たな局面に入った」と、イランの全面的な情報提供と、追加議定書加盟の決定を歓迎した。


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