[原子力産業新聞] 2003年10月30日 第2208号 <3面>

[米・ビッグロックポイント] 炉容器をバーンウェルに搬出

 廃止措置中のビッグロックポイント原子力発電所(7.5万キロワット・BWR、1997年運転停止)から、10月7日、原子炉容器が特別トレーラーで、サウスカロライナ州バーンウェル低レベル廃棄物処分施設へ運び出された。

 そのさい、トレーラーの車軸が1本折れるというトラブルがあったが、こうした不測の事態に備えており、輸送は予定通り進んだ。米原子力エネルギー協会(NEI)によると、原子炉容器の輸送は、原子力業界が原子力施設を組織的かつ安全に廃止できる能力を実証するという。

 同発電所は35年の運転の後、1997年に閉鎖された。同炉の廃止措置を担当しているコンシューマー・エナジー社は、2012年までに同サイトを更地にする予定。

 サザンカリフォルニア・エジソン社が所有するサンオノフレ原子力発電所1号機も同じく廃止措置中で、原子炉容器をバルジ船を使用して同処分施設に輸送中であるが、パナマ運河の通行許可が得られないため、南アメリカ先端のホーン岬を回ってバーンウェルに向かう。


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