[原子力産業新聞] 2003年11月13日 第2210号 <2面>

[原子力委] 次期長計に水素製造盛り込みへ

 原子力委員会の原子力発電・サイクル専門部会(部会長=竹内哲夫・原子力委員会委員)は7日、第3回会合を開催し、日本原燃、原子力発電環境整備機構、核燃料サイクル開発機構などからの現状報告を受け、各事業の状況・課題について意見交換した。このなかで竹内部会長は、「現在の大きな課題は『プルサーマル』と『もんじゅ』の停滞」と述べるとともに、原子力委員会として原子力による水素製造に対する取組みを強める意向を示した。

 原子力による水素製造は、最近、世界的に関心が高まっているテーマ。日本では原研が成果をあげており、「米国が大型プロジェクトを立ち上げたが、データの引用は原研のものが多い」「水素社会に向けて原子力による水素製造の有効性を積極的に提案すべき」などの指摘・意見が出された。原子力委では、次期長期計画に水素製造の推進を盛り込む意向。


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