[原子力産業新聞] 2003年11月13日 第2210号 <3面>

[米国] 19基目が運転認可更新

 米原子力規制委員会(NRC)は、オマハ公営電力(OPPD)が運転するネブラスカ州オマハ北部のフォートカルホーン原子力発電所(50万キロワット・PWR)の運転認可を20年間延長した。この更新により、同発電所の認可は2013年8月9日から2033年8月9日に延長される。同発電所は単基発電所で15万人の住民の需要を賄っている。フォートカルホーン発電所の認可更新により、原子炉の運転認可更新の合計数は、10サイト・19基になる。

 環境審査の内容は、NRCの環境影響声明書の補足資料に記載されており、2003年9月にNRCが発表した「フォートカルホーン1号機の認可更新に関する安全評価報告書」によると、同発電所は経年劣化の影響を管理する能力があり、認可更新を妨げる安全上の懸念は何もないと結論付けた。

 一方、アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)社もミシガン州にあるドナルドC・クック原子力発電所(109万キロワット・PWR2基)は、運転認可の20年延長を求めてNRCに申請を提出した。AEP社のナザール上級副社長によると、認可更新により、クック発電所の運転を最高20年間継続でき、環境バランスをとりつつ多様なエネルギー供給を維持できる上に、地域に職と税金収入をもたらすという。

 クック発電所の現在の運転認可は1号機が2015年4月、2号機が2018年7月に切れる。両機とも加圧水型原子炉である。AEP社の申請を受け、NRCは認可更新の審査に入った。


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