[原子力産業新聞] 2003年11月27日 第2212号 <1面>

[北海道電力] 泊発電所3号機が着工

 北海道電力は21日、同社3基目の原子力発電ユニットとなる泊発電所3号機(91万キロワット・PWR)の増設について、同日経済産業省の認可を受け、着工のフェーズに入ったことを発表した。北電は今年7月22日付けで経済産業大臣に対し、電気事業法に基づく「工事計画認可申請」を行っていた。今回の認可は同申請に対するもので、泊3号機の設置に係る工事計画のうち、分割申請の第1回分。原子力発電所の新規着工は1999年8月の志賀2号機以来4年ぶり。

 今回の許可には、、@原子炉冷却系統設備〜安全注入設備のうち、燃料取替用水ピットA燃料設備〜燃料取扱装置のうち、燃料取替キャナル(原子炉格納容器外)、使用済燃料貯蔵設備のうち、使用済燃料ピット、キャスクピットB放射線管理設備〜生体遮へい装置のうち、外部遮へい、補助遮へい(原子炉格納容器外燃料移送遮へい)、 補助遮へい(周辺補機棟)、 補助遮へい(燃料取扱棟) C原子炉格納施設〜外部遮へい建屋D蒸気タービン〜蒸気タービンに付属する給水設備のうち、貯水設備、補助給水ピット――となっている。

 泊発電所3号機は同社最大の原子力発電ユニットとなる計画。1999年11月に第1次公開ヒアが開催され、翌2000年には電源開発基本計画入り。更に昨年11月には第2次公開ヒアが開催されるなど、計画は着実に進展していた。今回着工の段階を迎えたことにより、同計画は2009年12月の営業運転開始に向け、着実な前進をしたことになる。


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