[原子力産業新聞] 2003年12月11日 第2214号 <2面>

[東京電力] 福一・6号で水漏れ等発生

 第18回定期検査を実施している東京電力の福島第一原子力発電所6号機(BWR、110万キロワット)について、同社は5日14時30分頃に、制御棒駆動機構の分解点検中に制御棒駆動機構内から、長さ約24ミリ×幅約2ミリ×厚さ約0.8ミリの薄い金属片1個を発見したと発表した。

 同社はまた、同日15時32分頃、同ユニットの原子炉建屋3階南側制御棒駆動水圧系制御ユニット付近において、作業員が水漏れを発見したと発表。確認した結果、工事のため切断していた原子炉水位計計測配管の養生部からの水漏れで、当該配管につながっている弁を閉めたことにより、水は止まったという。なお東電によれば、漏洩量は約145リットル、放射能量は約3.5×10の6乗ベクレルということだ。

 これら2件について、同社では「原因については現在調査中」としている。


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