[原子力産業新聞] 2004年1月6日 第2216号 <12面>

[中国電力] 島根3号機が1年延期 漁業補償交渉の遅れで 2011年3月運開へ

 中国電力は12月18日、島根原子力発電所3号機増設について工事計画の補正書を経済産業大臣に提出した。漁業補償交渉などにより許認可手続きが遅れているためで、昨年3月時点の計画に対し着工、運転開始ともに1年延期し、着工2005年3月、運転開始11年3月とした。

 同3号機増設は、当初00年10月に03年3月着工、10年3月運転開始で申請。その後、用地買収交渉や漁業補償交渉などが遅れたため、昨年3月作成の03年度供給計画では着工時期だけを04年3月に延期していた。

 用地買収交渉の長期化に伴い発電所西北側の長崎鼻と呼ばれる地域の一部用地の取得を断念。このため、今回の補正書では、発電所敷地境界の変更も申請し、線量評価も見直した。経済産業省は今回の補正書の内容も含めて引き続き安全審査を行う。


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