[原子力産業新聞] 2004年1月6日 第2216号 <12面>

[シラヌート・タイカセサート大教授] 花の新品種開発で最優秀研究者賞

 タイのカセサート大学のシラヌート教授は、ガンマ線照射を用いて花の多様な品種を開発したことで、昨年、政府から「最も優れた原子力研究者」賞を受けた。シラヌート教授は、日本の菊「太平」(ピンク)を照射し、白、金色、ピンク、黄色などの新品種を作ることに成功した。

 黄色のカンナの突然変異種には、開発者の名を取って「オレンジ・シラヌート」と名付けられている。

 カセサート大学には、国際原子力機関(IAEA)の技術協力プロジェクトによって建設された「ガンマ・グリーンハウス」があり、植物の種や組織を温室内で緩照射できる、世界でも数少ない施設となっている。


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