[原子力産業新聞] 2004年1月6日 第2216号 <3面> |
[インドネシア原子力規制庁] インドネシア原子力規制庁長官来日インドネシア原子力規制庁(BAPETEN)のジャルイス長官(=写真中央)が、昨年12月21日から5日間の日程で来日し、我が国の原子力安全規制の関係者を訪問するとともに、東京電力柏崎刈羽原子力発電所、原研東海研究所等の原子力関係施設を視察した。同長官に同行したのは、同庁のラスマン安全性評価担当次官、ザヒア許認可・査察担当次官の2名。 インドネシアでは、昨年8月、メガワティ大統領に、環境保護の観点から2015年頃に原子力発電導入が必要であると結論付けたIAEA報告書「インドネシアの電力源に関する総合評価」が提出されたことから、同国の原子力発電導入計画が1歩進んだ段階に入ったと見られている。 今回のジャルイス長官らの来日は、これらの動きに対応したもので、同国に原子力発電を導入した場合、規制の問題や人材養成などについて日本の協力を要請するのが目的。一行は期間中、松浦原子力安全委員長、佐々木原子力安全・保安院院長、佐藤原子力安全研究協会理事長などと会談を行った。 ジャルイス長官は昨年4月にBAPETEN長官に就任するまで、94年からインドネシア原子力庁(BATAN)次官を務めた。同長官に就任後、原子力発電所の安全規制に関連して、既に米国、カナダ等を訪問している。 |