[原子力産業新聞] 2004年1月6日 第2216号 <3面>

[イラン] 追加議定書に調印

 追加議定書により、情報提供義務やイランのサレヒ国際原子力機関(IAEA)大使は、12月18日、ウィーンのIAEA本部で保障措置追加議定書に調印した。原子力関連施設へのアクセス拡充を通してIAEA保障措置が強化され、査察対象の拡大、24時間前の事前通告で立入り、およびあらゆる場所での分析試料の採取が可能となる。

 今後は、イランが早期に追加議定書を批准・完全履行することと、それまでIAEAと協調して追加保障措置を実施していくことが焦点となっている。エルバラダイ事務局長は、来年3月の次回IAEA理事会開催前に、2月にも理事会メンバーにイランの保障措置実施状況について報告書を提出する予定となっている。


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