[原子力産業新聞] 2004年1月6日 第2216号 <3面>

[IAEA] 12月末リビアにIAEA査察団

 【ウィーン12月22日共同】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は12月22日、ウィーンの本部で記者会見し、リビアの大量破壊兵器開発計画について、来週にも査察団を率い、リビアを訪問、査察を開始すると発表した。

 事務局長はまた、12月20日に同本部を訪れたリビア政府代表団が協議の中で、同国が1980、90年代にウラン濃縮計画を進め、IAEAに未申告のまま遠心分離機、ウラン濃縮機器などを輸入していた事実を認めたことを明らかにした。今後IAEA理事会に報告、査察の重点対象にするという。

 IAEAの査察団派遣は「予想以上の進展」とされるリビアの核計画検証の第一歩。リビア代表団は核施設への抜き打ち査察や、追加議定書調印の受け入れを約束した。


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