[原子力産業新聞] 2004年1月8日 第2217号 <3面>

[東京電力] 原子力発電正常化が「最大の課題」

東京電力の勝俣恒久社長は5日、新年の挨拶にあたり、同社原子力発電の正常化を「今年最大の課題」として挙げ、現在停止している12基の原子力発電プラントの早期運転再開達成に向け、今年も全力で取り組んでいく方針を示した。

同社長は、@点検・補修をきちんと行うことA立地地域の理解を得ること――により、「現在停止している原子力プラント全号機をできるだけ早く再起動させてまいりたい」と強調。そのためには原子力部門のみならず、東電全社、東電グループ、協力企業を挙げた再発防止策に、引き続き取り組むことが不可欠とした。

同社長はまた、「原子力の不祥事の反省を、当社再生へのエネルギーに変えて、将来に生かしていかねばならない」との考えを披露。さらには自由化の拡大をはじめとする、今後同社を待ち構えるであろう様々な課題にも言及し、それらを「多事多難と考えるのではなく、当社の未来の発展をつくるひとコマと考え、前向きに、積極的に対応していただきたい」と述べた。


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