[原子力産業新聞] 2004年1月8日 第2217号 <3面> |
[日本原燃] 検討会新主査に神田啓治氏六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会は12月26日、第6回会合を開催し、日本原燃から不適切な施工の根本原因分析、現品点検の進捗状況などの報告を受け意見交換した。また、第6回会合まで主査を務めた近藤駿介氏が原子力委員長に就任するため、新主査に、神田啓治・エネルギー政策研究所所長が就任することになった。 現品点検は今月末完了を目途としており、今月から開始予定のウラン試験は延期されることになる。日本原燃は今回の会合で、埋込金物健全性点検結果、使用前検査受験後の補修工事調査結果とともに、@使用済み燃料受入・貯蔵施設のプール水漏洩に係わる不適切な溶接施行A再処理施設の埋込金物スタッドジベル切断Bウラン脱硝建屋の硝酸漏洩C前処理建屋計装配管誤接続D分析建屋換気設備ダクト腐食―などの根本原因分析の報告書を提出した。委員からは「上層部の責任体制も含め、より深い分析が必要ではないか」などの意見が出された。 |