[原子力産業新聞] 2004年1月8日 第2217号 <4面>

[運転速報] 12月利用率は66.4%へ上昇

日本原子力産業会議の調べによると、12月のわが国原子力発電所の設備利用率は、66.4%へ2.1ポイントの微増を記録した。時間稼働率も67.0%と前月より4ポイント上昇した。これは、12月中に定検入りした発電炉が高浜3号機と玄海4号機の2基であったのに対して、定検中であった志賀1号機(=写真)、島根1号機、伊方3号機、玄海1号機が発電を再開したほか、女川2号機、浜岡3号機が定格熱出力一定運転を開始したため。

炉型別では、PWRは89.6%で前月の91.1%から1.5ポイント減少したのに対して、BWRは49.4%と前月より4.8ポイント上昇した。

12月に利用率が高かった電力会社は、北海道電力が102.5%の利用率をマーク、次いで東北電力の101.6%だった。

原子炉別では、PWRの高浜1号機が104.7%の高利用率を達成、次いで高浜2号機(104.4%)、美浜3号機(104.2%)と続いた。BWRでは、ABWR柏崎刈羽6号機が103.7%をマーク。続いて、女川3号機の103.6%だった。

米国の原子力エネルギー協会(NEI)の調べによると、11月の米国原子力発電所の設備利用率は81.7%で、昨年同期を3.0ポイント下回った。1月〜11月の利用率は86.0%で、前年同期比2.7ポイントのマイナスであった。また、11月の発電電力量は、603億キロワット時であった。


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