[原子力産業新聞] 2004年1月22日 第2219号 <6面>

[日立製作所] 産業用X線CTを開発

 日立製作所は15日、金属部品などの断層像を高精細に高速撮像できる産業用X線CT装置(=写真)を開発し、販売を開始した。

 新たに開発した小型・高感度シリコン半導体検出器を搭載し、0.2〜0.4ミリメートルの分解能及び一断面当たり12秒の測定時間を達成した。検出器を厚み方向に多数並べ、測定対象物の回転だけで撮像可能な第三世代方式とし、三次元計測も可能。また、450keVの高エネルギーX線源を使用することにより、鉄で50〜60ミリメートル、アルミで200〜300ミリメートルの厚さの物体の鮮明な撮像ができる。価格は1億円弱。


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