[原子力産業新聞] 2004年2月5日 第2221号 <2面>

[原子力安全・保安員] 第3回保安検査結果を公表

 経済産業省原子力安全・保安院は1月29日、国内16の原子力発電所に対する、今年度第3回保安検査の結果を公表した。

 原子炉等規制に基づき実施されるもので、実用発電用原子炉設置者やその従業者の保安規定の遵守状況について、全国16の原子力保安検査官事務所に駐在している原子力保安検査官他が、発電所ごとに立入り、物件検査、関係者への質問を行うとともに、運転管理状況の記録確認、原子炉施設の巡視及び定期自主検査等への立会い等、さらには平日の勤務時間外の時間帯や休日等における中央制御室への巡視等を実施する形で行われた。

 その結果「全ての原子力発電所において、保安規定の遵守状況は概ね良好であり、特段の問題は認められなかった」ことが確認されたとする一方、北陸電力・志賀原子力発電所において、安全上問題はないものの保安規定に抵触する事案が1件確認されたとして、記録管理及び運転管理等に係る品質を向上させる観点から、同院の「気付き事項」として、「原因を究明し、再発防止対策を策定して報告するよう文書により指導した」としている。


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