[原子力産業新聞] 2004年2月5日 第2221号 <4面>

[運転速報] 1月利用率は69.6%へ上昇

 日本原子力産業会議の調べによると、1月のわが国原子力発電所の設備利用率は、69.6%へ3.2ポイント増加し、3か月連続で上昇を記録した。時間稼働率も70.7%と前月より3.7ポイント上昇した。これは、1月中に定検入りした発電炉が美浜1号機のみであったのに対して、定検中であった柏崎刈羽7号機が発電を再開したほか、島根1号機(=写真右側)、発電停止中であった敦賀1号機が定格熱出力1定運転を開始したため。

 炉型別では、PWRは90.7%で前月の89.6%から1.1ポイント増加したのに対して、BWRは54.1%と前月より4.7ポイント上昇した。

 1月に利用率が高かった電力会社は、四国電力が103.3%の利用率をマーク、次いで北海道電力の102.6%だった。

 原子炉別では、PWRの高浜1号機が104.6%の高利用率を達成、次いで美浜3号機および高浜2号機(104.4%)、伊方3号機104.3%)と続いた。BWRでは、ABWR柏崎刈羽6号機が103.9%をマーク。続いて、女川3号機の103.6%だった。

 米国の12月利用率は90.7%

 米国の原子力エネルギー協会(NEI)の調べによると、12月の米国原子力発電所の設備利用率は90.7%で、昨年同期を0.5ポイント下回った。1月〜12月の利用率は89.4%で、前年同期比2.5ポイントのマイナスであった。また、12月の発電電力量は、654億kWhであった。


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