[原子力産業新聞] 2004年2月12日 第2222号 <1面> |
[六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会] ウラン試験中も随時開催六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会(主査=神田啓治・エネルギー政策研究所所長)は5日、第8回会合を開催し、同検討会の今後の進め方などを審議した。日本原燃は近く現品点検を終えて、品質保証体制点検結果報告書を原子力安全・保安院に提出する予定で、次回会合からはこの結果の評価に入る。さらにウラン試験期間中も随時開催し、品質保証システムの改善策などのフォローアップを継続する方針。 今会合で保安院は、「これまでの検討状況及び今後の評価の進め方」の案を示した。それによると、点検計画書の改訂版提出までの第一段階、点検作業状況を踏まえた検討の第2段階は今会合で終了。次回からは日本原燃の品質保証体制点検結果を評価する第3段階に入る。 さらに第四段階として、ウラン試験期間中も品質保証システムの改善策などのフォローアップを継続する方針で、アクティブ試験期間中の継続については今後検討するとしている。 次回は今月29日に六ヶ所村で開催の予定。日本原燃から提出される品質保証体制点検結果に対する評価案を保安院が作成、この評価案について検討する。 保安院としては、評価の視点として、@書類及び現品点検要領書の確認A現品点検中に実施してきた事前通告を行わない抜取り立会いの状況B新たな組織体制―など挙げており、これまでの原因分析を踏まえ、地域社会から信頼に足る内容かどうかを確認する方針。 なお、各試験の規制及び国の使用前検査については、引き続き上部委員会である核燃料サイクル安全小委員会で検討する。
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