[原子力産業新聞] 2004年2月19日 第2223号 <2面> |
[サイクル機構] もんじゅ冷却系の運用見直し核燃料サイクル開発機構は13日、同社の高速増殖原型炉「もんじゅ」冷却系の運用見直しを、次年度以降実施することを明らかにした。 1995年12月の事故以降、原子炉の燃料から発生する崩壊熱の除去運転として、維持経費節減を図りながら1次系ナトリウムおよび2次系ナトリウムによる冷却運転を実施してきた同炉だが、これまでの長期間の停止により、崩壊熱が十分に低い状態となっている。このため、同機構では安全を確保しつつ動いている機器をできるだけ少なくすること――具体的には、@現在、主冷却系(B)及びメンテナンス冷却系の2系統による運用としている1次冷却系について、これを主冷却系もしくはメンテナンス冷却系の1系統による運用とするA現在、主冷却系(B)及びメンテナンス冷却系の2系統による運用としている2次冷却系について、これら2系統のナトリウムの貯蔵タンクへの抜き取りの実施(既設の貯蔵タンクだけでは容量が不足するため、コンテナ式のナトリウム貯蔵タンクを仮設置)――により、メンテナンスや運転費用節減をねらう。 なお、運用変更にあたりサイクル機構では、原子炉施設保安規定に基づく経済産業省の確認を得る等の手続きを踏まえた上で、ナトリウム貯蔵タンクの付帯設備の据付作業を行い、タンクを搬入した上で、冷却系の運用変更を行う予定としている。
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