[原子力産業新聞] 2004年2月19日 第2223号 <2面> |
[原研] IMS施設認証を取得日本原子力研究所の高崎放射性核種監視観測所(=写真)は、このほど包括的核実験禁止条約(CTBT)機関準備委員会から国際監視制度(IMS)の施設認証を取得した。 同監視観測所は昨年8月に設置以来、大気中微粒子の捕集からガンマ線測定、データ送信まで全自動で24時間稼働し、ウィーンの国際データセンター(IDC)に送信していたが、今回、同準備委員会による評価が終了した。放射性核種監視観測所としては世界で23番目の認証。また、CTBTでは国内に放射性核種監視2、地震波監視6、微気圧振動監視1、公認実験施設1の合計10か所の設置が定められているが、国内初の認証取得となった。 IMSは世界中に放射性核種監視80、地震波監視170、水中音響監視11、微気圧振動監視60、公認実験施設16の合計337か所の観測所とIDCおよび各国データセンターをネットワーク化して核爆発実験を監視する仕組み。現在、各国でその準備が進められている。 なお、CTBTは特定の44か国全ての批准が必要だが、現在のところ1部発行要件国の批准の見通しが立たず、未発効となっている。
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