[原子力産業新聞] 2004年2月19日 第2223号 <4面>

[サイクル機構] 2004年度事業計画− もんじゅ推進に邁進

 核燃料サイクル開発機構は、このほど、同機構東京事務所で2004年度事業計画の説明会を開催した。

 同機構は、05年度に日本原子力研究所との統合を控え、今後の経営理念として「新たな信頼への創造」を掲げ、「安全から安心へ」「地域との共生」「開かれた経営」「実用化のための研究開発等」に取り組むとしている。

 業務実施の基本方針としては、@「もんじゅ」運転再開に向けた改造工事の着実な推進、国際的な研究開発拠点化に向けた検討AGEN−4(国際的な新型炉、燃料サイクルの研究開発枠組み)のフェ−ズ2最終取りまとめに向け研究開発を実施BFBR実験炉「常陽」のMK−3炉心による照射試験開始、活用方策の検討C瑞浪市および幌延町の深地層研究所等での試錐調査等の継続ほかD新型転換炉「ふげん」廃止措置関連技術の研究開発、廃止措置準備作業E東海事業所での再処理役務処理運転、「常陽」「もんじゅ」燃料製造F商用軽水炉燃料サイクル実施のための技術移転協力(再処理、MOX燃料、ウラン濃縮)−を掲げている。

 事業予算は、2004年度政府原案で、総額1291億円(一般会計125億円、特別会計1165億円)、うち政府支出金1144億円となっている。前年度比では、総額で36億円の減少となる。

 予算の内訳は、高速増殖炉研究開発197億円(前年度218億円)、核燃料サイクル研究開発212億円(236億円)、再処理研究開発317億円(282億円)、高レベル放射性廃棄物処分研究開発84億円(81億円)、環境保全対策111億円(84億円)、安全対策12億円(43億円)、その他管理経費・人件費等となっている。

 


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