[原子力産業新聞] 2004年3月4日 第2225号 <1面>

[FNCA] 東京で開催 PET新プロジェクト等検討

 原子力委員会主催によるアジア原子力協力フォーラム(FNCA)の第五回コーディネーター会合が3日、東京・新宿区の京王プラザホテルで開幕(=写真)、アジア太平洋地域の加盟8か国のコーディネーターと国際原子力機関(IAEA)から、17名が来日した。

 開会セッションの冒頭、町末男原子力委員が開会挨拶を行い、FNCAの枠組みによる新たなプロジェクト計画として、「持続可能な発展の為の原子力の役割」およびマレーシアから提案され前回会合で合意した「核医学におけるPET、サイクロトロンの利用」について、今会合で討議したいと述べた。

 その中で同氏は、PETは最もがん診断に効果があるとし、既にオーストラリア、中国、日本、韓国、フィリピンが利用、2005年までにはマレーシアが導入する計画と紹介、PETへの各国の関心の高さを指摘した上で、FNCAとしてPET利用技術の向上・普及へ積極的に取り組んで行きたいと述べた。

 さらに同氏は、関係者の日頃の活動へ感謝するとともに、「さらに実りのある結果を得たい」とした。


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